恋人は高校生組長
自分が壊れるんじゃないかってくらい、桂吾に嫉妬してた。

気が狂うんじゃないかってくらい、瑠理香がいとおしかった。





「桂吾と、もう……シたって、……思ってない?」

「何言ってんだよ、バカ」




瑠理香には痛いくらいの力で、抱きしめる。


バスタオル1枚だって、邪魔なんだよ。

全部なくして、抱きしめたいんだ。




「……思ってねぇよ。
瑠理香は、どこも汚れてない」

「ほんとに?」

「ほんとだって。
アイツとは、何もなかったんだろ?」





俺がそう信じたいだけかもしれないけど。



「……うん」

「瑠理香がそういうんだから、俺、信じるよ」
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