恋人は高校生組長
瑠理香が何かをつぶやく。

聞き取れなくて聞き返した。




「ん?」

「……ううん、なんでもない。大好きだよ」



やわらかくほほえんで、瑠理香は俺を抱きしめた。



「俺もだよ」



俺も、せいぜいカッコつけて笑って見せる。


瑠理香は安心したように目を閉じ、すぐに寝息を立て始めた。



好きな人が隣にいるって、なんて幸せなことなんだろう。


安らかな幸福をかみしめながら、俺も静かに眠りに落ちていった。
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