恋人は高校生組長
「恋人を困らせる女性は嫌われますよ」



口を挟んできたのは、ワタルさんだ。

ピシッとスーツで決めている。




「えー」

「それが嫌なら、おとなしくなさってください」

「……はーい」




ちょっと口をとがらせて、瑠理香が返事をする。

微笑ましそうにその様子を眺め、ワタルさんは俺の手元を覗き込んだ。



「料理のほうは順調ですか?」
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