恋人は高校生組長
ぽかんとしている俺のもとに、ワタルさんがやってきた。




「おい、何してんだお前ら」

「ワタル兄貴!」

「いえね、この旦那に礼を言ってたんで」

「彼に……?」



ワタルさんが眼鏡の奥で、片眉を上げる。

そして、一瞬おいて、微笑んだ。



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