恋人は高校生組長
満足そうにうなずくと、ワタルさんは俺を見た。




「では、料理を出す準備をしてもらえますか?」

「あ、はい」



俺はうなずき、台所に入った。

背中越しに、ワタルさんのよく通る声が聞こえる。




「みんな、大座敷に集まれ!
白虎のアタマがお待ちかねだ!」

「「「「はいっ!!」」」」





……それが、この町を統べる白虎組の

『終わりの始まり』だった。
< 341 / 406 >

この作品をシェア

pagetop