恋人は高校生組長
部屋から出ると、ワタルが立っていた。

凛としたスーツ姿は男らしくて、ちょっと父さんに似てる。





「どうかされましたか?」

「……ううん、なんでもない」




私は頭を横に振った。

そして、深呼吸をして、一言。



「じゃ、行こっか」
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