恋人は高校生組長
襖を開けると、そこには紋付羽織袴の幸祐がいた。

見慣れているはずなのに、なぜか少し気恥ずかしい。



そのくらい、幸祐の立ち姿は凛々しかった。





「よく似合ってるよ、瑠璃香」

「ありがと。あなたも似合ってる」



幸祐の照れたような笑顔に、私もぎこちなく微笑み返す。
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