恋人は高校生組長
組長が死ねば、組の解散は絶対に避けられない。

でも私に白虎組組長の名を譲っておきさえすれば、父さんの死は『一般人の死』になる。


形式上だって、なんだっていい。

ただ私が組長になるだけで、この白虎組は――――――……この町は『守られる』。



父さんは、そう思ったんだろう。





あるいは、白虎組の名を傷つけまいという最期の悪あがきだったのかもしれない。

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