恋人は高校生組長
「実は……おじょ、いや、い、妹は山葵が苦手なんですが」

「はぁ……?」




え?
山葵が苦手なのに刺身を食ったのか?




「刺身に山葵がついているのに、口の中に放り込んでしまい……」

「あ……それで倒れられた、と?」

「そういう次第ですので……」



銀縁眼鏡の男性は、あきれた表情で倒れている少女を見た。



「まったく、困った人です」
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