恋人は高校生組長
「いいじゃん、俺、ルリちゃん狙ってるし」



にこっと愛斗が笑う。

あぁ、もう、この笑顔にやられるんだよなぁ…きっと。


ヒカルちゃん、
ハナコちゃん、
……ご愁傷様です。




しかし私は、一刀両断する。





「冗談はやめてくれないかな、朱雀組長さん?」

「ちぇ」




愛斗は拗ねたように唇を尖らせる。





「青井君には別件で話があるの」


言い訳がましくなったが、一応言っておく。
< 76 / 406 >

この作品をシェア

pagetop