Mr. Unknown
 俺は仕留めたブァッファローを馬を使って馬車に乗せ、

 意気揚々と凱旋した訳だ。


 そしたらあの野郎、先に帰って火を起こしてやがったんだ。


 俺はニヤニヤしながら奴に向かっていったが、

 近づくにつれ笑顔は無くなっていただろうな。



 奴の周りは鳥が山積みになっていた。


 それこそ数えられないぐらいな。


 それだけじゃなく、野うさぎまでもだ。


 奴は俺のブァッファローを見て言いやがった。


「これは凄い、

 そんな大きいのは見た事無いな。


 それに比べて俺は小物ばかりだ。


 この勝負あんたの勝ちだな」


 本当に嫌味な野郎だ。

 
 おい、酒だ!
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