Mr. Unknown
 俺は肩を振るわせながら腰の金が入った革袋を奴に投げた。


「てめえ、ショットガン使いやがったな!」


「悪いね、持ってないんだ」


「……お前何者だ?」



 ってのが初めての勝負だった。


 野郎。
 
 ピストルだけで野鳥を撃ち落とし回ったんだ。


 それがどんだけ神憑ってるか…


 ライフルの射程距離でも難しい、

 小さい獲物を大量に捕ったのを遠回しに自慢して来やがってな。



 何?

 もっと教えてくれ?


 ……ならもう一杯だ。

 

 
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