Mr. Unknown
 いやらしい笑みを浮かべた口元から下の首には、

 あのタイタンズの印があったんです。

 
 彼等はインディアンから教わったとかいう呪いで、

 首にタトゥーを入れていたんです。

 
 もうその瞬間冷や汗が出て、頭がぐるぐる回っていましたね。

 
 
 なんて馬鹿な事をしたんだろうと。

 
 奴は最近タイタンズに入って、

 私の様な行動を起こす者や武器を持っている者を見極める役であったんだと悟りました。

 
 蜂の巣クロックは私の荷を奪うと、

 私の頭にコート下から隠していたショットガンをぬらりと出して突き付けたんです。



 ここまでかと思って目をつむりました。



 銃声が鳴り、私は歯を噛み締め続けていましたが、


 痛くない。



 痛みも感じる間もなく天に召されたのかと思って目を開けた瞬間。


 蜂の巣クロックが私に倒れかけて来たんです。

 
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