Mr. Unknown
 
 ほんで五人でタイタンズを殺しまくった。


 タイタンズには懸賞金が掛かっていたし、

 キースの街の保安官補佐になっていたから合法的にな。



 おれら兄弟はまだ若く、あんな修羅場を経験した事は無かった。


 初めの戦い、

 いきがった俺が撃たれちまったんさ。



 死ぬんだと思って泣いちまってよ。


 兄弟は激怒したぜ。

 なあ?



 おお、俺は怒りまくって銃弾の中を突っ込もうとしたな。




 だが、あの男が止めたんさ。



「若いお前らを先に死なせるのは

        どうも気が引ける」


 そう言った男は神父に俺を頼むと普通に歩いて行きやがった。


 両手で構え、銃撃の中を散歩するように。


 次々に敵が減っていったんさ。



 スカーフェイスレディは彼の後ろを行き、

 神父はその光景を見て歓喜してジーザスの生まれ変わりだとか言ってやがった。


 最後の1人に近づくと、

 相手は怯んで両手を上げた。


 リーダーは頭に銃を突き付け、

 タイタンズの男は壁と銃に頭を挟まれた。


「あいつを撃ったのはお前だな?」


 それで酔っ払ったハンターが煽りやがった。


「まだ外にも敵がいるぞ、

      さっさとやっちまえ」


 そう言うと男は命乞いする頭の中身を壁にぶちまけた。


 これ以降その男がタイタンズのリーダーになった。


 兄弟、あの人は格好良かったな?



 おう「命知らずのジーザス」さ。

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