人気者の君は不器用で…
「あっれーあれれれー?」


「えっ。」

いきなりの大声に私も優也も驚いた。

「紗季と高崎くんじゃないですかー!」


舞……。

なんでいるのよ。


「邪魔しちゃってごめんねー!続けてて!」


「えっ、ちょ、ちがっ。」


舞は私をおいてさっさと走って行った。


明日……。
いろいろ聞かれんだろうな。


「はぁ……。」


「風のようだな。」


「うん。」




気まずい沈黙。


どうしようかと話題を考えてると舞が来る前の出来事を思い出した。


「ゆっ、優也!」


「んだよ、いきなり大声出すなよ。」


「あ、えと、ごめん。」


「んで、なに?」
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