人気者の君は不器用で…
「あ、も、もうくらいし帰ろう!」


言ってから気づく。

これって、一緒に帰ろうって言ってるようなもんじゃない!?

あああああっ。なにやってんのわたし。
方向も違うのに迷惑なだけ……。

「おう、帰ろうぜ!」

「え、だって方向ちがう……。」

「おれが一緒に帰りたいんだ。いいだろ。」



……え?

なに、こいつ。優也じゃない。


え?え?え?


顔赤い!えー!かわいいー!!!


って、わたし変態かよ……。

初恋はまだだったわたし。優也に恋をして変わったと思う。

恋の楽しさを知った。


恋は辛いなんて聞くけど、全然辛くない。


すごく楽しいんだ。
< 23 / 49 >

この作品をシェア

pagetop