人気者の君は不器用で…
「……人違いじゃないでしょうか。」
初めて告られたのにわたしの精神は安定していた。
こんなもんなのかな。
告られるのって。というか、蒼井大和なんで人知らないし。
「え、新原紗季さんですよね?
おれが好きなのは新原紗季さんです。」
「なんで、私なんですか?」
私にはなんも取り柄なんかないしあるとしても頭がいいことだけ。
そんなの面白くもなんともないじゃないか。
「俺、学級委員一緒じゃないですか。」
「ええええっ!?」
蒼井くん……?って人が同じ委員会だったなんて。