人気者の君は不器用で…
皆が帰った後も私は順位表をみてた。

私が475点。高崎優也は480点。
惜しい。惜しすぎるよ。


帰ろうと振り返ると、高崎優也がいた。


「うわああああああっ!!!!」

私はびっくりしてしりもちをついた。


「そんなにショックなの?」
高崎優也はわたしがしりもちついたのも気にせず笑いながら聞く。



「あたりまえでしょ!ずっとばかだと思ってたやつに僅差で抜かされてみなさいよ。」


私は怒って帰ろうとした。


「おい、まてよ。」


高崎優也はわたしの腕を掴んだ。

振り返って睨む。

わたしはこいつが嫌い。嫌い。嫌い!!


「……おれ!」

なにかを言おうとしてたけどわたしは腕を振り払って帰った。
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