人気者の君は不器用で…
「なんでそーんな上の空なーの!!!」

わたしの唯一の親友月野舞。


こんな私と一緒にいてくれる舞は結構物好きだと思う。

「な、なんでって?私はこうして参考書読んでるだけですけど!」

「え?だってそのページもう10分くらい開いてるよ?流し読みする分にはなが過ぎない?」


え。そんなに開いてたか。


気づいてなかった。なんか、ぼーっとしちゃう陽気なんだなー。

私は手にもってたいちごみるくを飲む。



「好きな人でも出来たー?」


ぶほっ!!!!!


私は思いっきりいちごみるくを吹いた。



制服びしょ濡れ……ありえないわ。



「きったなーい!!!なに、図星?」

舞は飛び散ったイチゴミルクを拭きながら私をみた。
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