手の届かないキミと
「え!?」
私の顔を見たリョウさんは驚いた顔をした。
「どうしたの?何かあった?」
優しく声をかけてくれるリョウさん。
その優しさが胸に染みて、私はただ泣くことしかできない。
「とりあえず、こっちおいで」
見かねたリョウさんは、私を海の家に連れて行ってくれた。
「これ、飲んで」
そう言ってリョウさんが出してくれたのは、甘いアイスティー。
口の中に広がる甘さに、なんだか少しだけほっとした。
「目、冷やして」って、リョウさんはよく冷やされたおしぼりもくれた。