手の届かないキミと
「このぐらい、気合入れていきなさい」
そうして私の頭をぽんぽんってした。
「これだって髪が邪魔にならないわよ。それにね、
女の子のオシャレにはちょっとの我慢も我慢も必要なのよ?」
それからミチルさんは「そうだ、そうだ」と、腕につけていた薄いピンク色でスパンコールのついたのシュシュを、私のポニーテールにつけてくれた。
「はい、これ私からのお守り~」
ミチルさんは満足げにニイッと笑った。
「三つ編みもいいと思うけどね、そんなキツキツに編み込んで
カッチリ真面目ちゃんみたいな三つ編みじゃなくて、
するんだったらもっとルーズにふわっふわな三つ編みにしないさいよ~?」