手の届かないキミと
なんだか、村山くんがいつもを違う気がして…
「…うん。ありがとう。」
まともに目を合わせることができない。
「髪型、また変えたの?」
さらり、村山くんは私のポニーテールをなでた。
ミチルさんにしてもらったみたいに、ピンクのシュシュでまとめてある。
「うん…。あ、暑くなってきたし…」
「そっか。似合ってるよ。」
ニコっと笑う村山くんだけど…
どうしてだろう…
素直にほめ言葉を受け取れない…
そっか。私、まだ…
村山くんにはっきり返事してない。