手の届かないキミと
「きっと、クラスも大丈夫だと思うぜ?」
「うんうん!」
「そう、私たちがついてるし」
「うんうん!」
先ほどから「うん」しか言ってない多田くんに、思わず吹き出してしまう。
「ちょっと、多田くん?」
「多田、古畑を笑わせんなよ」
「なんだよ~いいだろ?友達なんだし。」
拗ねたように言う多田くん。
本当にこの人は犬みたいだと思ってしまった。
でも、それよりも、
多田くんの言った言葉のほうが気になる。
「ともだち…?」