手の届かないキミと


とっても楽しそうにしてるナナを見てると、歌ってみるかって気持ちになるから不思議。

やっぱり…クラスのみんなの視線は気になる。

ナナや多田くんが私と話してるからか、悪口みたいなのを言われることはない。

変なものを見るような目で私を見てくる人もいない。

…ちょっとだけ、派手目な子たちの視線は気になるけど、でも隣にナナと多田くんがいてくれるし、問題ない。

それに西村くんも、ちょっと遠いけど、彼の存在にも私は勇気づけられる。


ひとりじゃないって。

私にはもう、守ってくれる友達がいる。

私も、彼らに何かあったら守ってあげたいって思える、友達が。

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