手の届かないキミと


私の答えを聞いて、ニヤッとしたハルくんは

「じゃあなんで泣いたの?」と尋ねる。


「それはっ…ハルくんのことが好きすぎて、苦しくて…」

ただでさえまぶしくてかっこいいハルくんの笑顔が、さらに極上になる。


「アキ」

「っ…!」

いきなりハルくんが私のこと呼び捨てにするから…


「なに。俺のことも、”ハルくん”じゃなくて”ハル”って呼べよ。

ほら、言ってみ?」

「は、は、ハルっ……」

「どもってやんの。アキかわいい。」

「~~~っ///」

私を腕のなかに閉じ込めて、動けなくして、

そんなこと言ってくるなんて、やっぱりハルくんは、ずるい。

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