手の届かないキミと
想ってくれる人。
ゆっくりと気温があがるにつれて、
浜辺にはどんどん人が押し寄せてくる。
とってもいいお天気で、今日は絶好の海日和だ。
リョウさんのいる海の家をあとにして、私たちはクラスの集合場所へ向かう。
もうすぐ、私たちのクラスの集合時間になる。
集合場所のサンドビーチの看板の前には、先に西村くんたちが到着していた。
「よっ!ハルと古畑、おはよ!」
「はよ。」
「おはよう…!」
私とハルくんが二人で登場したら、何か言われるかな…って思ったけど
西村くんたちは特に気にする様子もなく、ハルくんを交えて話を再開しはじめた。