眼鏡男子の脳内デフラグ

画面を見れば

“すき”の文字の向こうに


あなたが見えました






「…覚えてますか?同期のやり方」

画面のあなたに問いかける


首を横に振ったので

「教えてあげます」





僕の

欲しいものは



僕が

望むものは




走れる体ではなく

薬でもなく




「傍にいて」






そっと唇を重ねれば


ほらね





――同期しました
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