眼鏡男子の脳内デフラグ
「あのね、秋山くん」
「はい」
「今度、パソコン教えるって約束だよ?」
「はい」
「あと、色々と連絡してね?」
「はい」
「えーと、あとは…勉強も…」
「はい」
いいですよ
僕でよければ
「口を開けて」と言われてたので
言われるがままに口を開けば
「さっきのチョコだよ。おいしい?」
「すぐに溶けました」
「でしょ?」
いつか彼女は、僕に飽きる
なぜ、図書室に来るのか
理由は未だに分からない
チョコのようにいつか図書室から消える
でも
それでも
認めましょう
僕は
松井桜子を
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