眼鏡男子の脳内デフラグ

…え……………


「ダメ?あたしも委員を早く終わらせるようにするから」

…………………


「……いいのですか?」

「いいから言ってるの。変なの」


…………………

「ありがとう」


すると彼女は

「なんでお礼言うの?」といってクスッと笑った


「言わせてください」



つい、先ほどまで

明日が来ることが嫌だったのに



もう、明日が楽しみになった





僕は

あなたを

どこにも

連れて行くことはできないのに




あなたはいつも

僕を

連れて行ってくれますね



そんな自分が

情けなくもあり

恨めしくも思います



もう、慣れたはずなのに

とうの昔に

諦めたはずなのに



あなたといると

世界が広がります



僕の脳内という狭い世界から

世間と言う広い世界へ



一緒に行けたら



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