眼鏡男子の脳内デフラグ
ーーー少し、楽になった
彼女を捕まえていた腕を緩めた
「………驚かせてしまいましたね」
見れば彼女はものすごい顔をしていた
だから、笑ってしまった
「もう!笑いごとじゃないよ!
………………わらい、ごと、じゃない、よ………」
あー、泣かせてしまいました
「し、死んじゃうかと思った」
「死にません」
「薬飲んでよ!ばかっ!」
「はい」
そして「……ごめんね」と言った
「なぜ、謝るんです?」
「何もできなくて」
まったく
「貰いましたから」
「何を?」
「甘いもの」
不測の事態とはいえ
あなたをこの手で
抱きしめられた
「?分かんないよ??」
「分からないように言ってるんです」
「もう!」
癖になるほど甘かったです