眼鏡男子の脳内デフラグ
受け取った冊子を見る
へえ、体育館でも何かやるのか
「どしたの?何か気になるのでもあった?」
「全部、気になりますね」
「ふーん」
………………
そっとポケットに手を入れた
手にあたるモノを握って
「松井さん」
握ったモノを渡した
「コレって……」
図書室の鍵
「預かっていただけますか?」
「え?」
言いたくないな
「明日からしばらくお休みしますので」
「え……なん………えっ、もしかして」
「大したことないんですけど」
「…………………」
「あなたに、任せますから。
委員もありますから、無理に解放する必要はありません。
ただ、預かってもらえますか?」
「………しゅ、手術するの?」
まったく、どうしてそうなるかな
「しません」
「じゃ、なんで」
「検査だけですから」
「いつまで!?文化祭は?」
「ギリギリ……ですかね」