眼鏡男子の脳内デフラグ
そんなこと出来るはずもなく
手から思いが伝われば
こんなに簡単なことはない
人間はそんな簡単な生き物ではない
パソコンのように組み立てられない
もっと複雑な、もっと繊細な生き物
相変わらず僕の脳内は停止していて
何も考えられず
何の言葉も浮かばないけれど
僕の体はどう行動すればいいのか知っていたようで
気づけば
空いている方の手で彼女の髪を撫でていた
彼女の放った言葉で傷付いてなどいない
ただ、なぜそんなことを言ったのか
なぜ、泣いているのか
気になって仕方ない
あなたには
いつも
笑っていてほしいだけです