コンビニ砦の戦い(仮題)
最初は言葉にならない大声だったが今宮君に当たり始めた。
「てめえは、年下だろう!上から目線で話すなよ。もしかしたら俺の事を狙ってるのか!?ホモ野郎!!こんなの出来ないといけないのかよ!!」
今宮君は悲しい顔になり三川君から離れた。
山本さんが走って来ると三川君の髪をつかんで外まで引きずりだした。
太った腹を一度蹴ると山本さんは髪をつかんだまま無理矢理三川君を立たせた。
「お前は、ここから出ていくか?今は戦時だよ!!出来ないなら出来ないで自分自身で出来る事を探せよ!
お前が、例えば手が不自由とか足が不自由とかならそれなりの事を探すべきだよ。
出来ないなら考えろ!!甘くないぞ現実は。
努力しろ。努力しないならここを去れよ。
お前一人のミスで皆が死ぬならお前が去れよ!
生き残るってのはそういう事だよ。一人で放り出されたくないなら考えて自分自身が出来る事をしろよ。逃げてんじゃねえよ。
ママもここには居ねえよ。どうする?残るか出て行くか?どっちかだよ。」
山本さんはそう言うと三川君の肩を押して突き放した。