コンビニ砦の戦い(仮題)
そして山本さんも何だかんだと言いながら三川君を追い出せはしないだろうとも思った。
厄介な荷物を僕達は背負っているのだなと何とも言えない気分になった。
「グループとかチームってのは、そういうもんじゃないかなあ?
それに今回は、選りすぐりを集めた訳ではないんだから三川君に対して我慢するしかないのかも。
私が言っても説得力ないけどね。」
井上ちゃんが僕の心を読んでたかのような事を言った。
「多分山本さんも三川君を追い出せないよ。だけど、山本さんが言うのがサバイバルにおいては正論だと思うけどなあ。」
「正論が、いつも通るとは限らないし弱肉強食の動物の世界ではないんだからね。人間の世界なんだもん。
そんなに薄情にはなれないでしょう。」
「う~ん、多分山本さんには出来ないよ。だけど、分かるけど難しいよね。
本来は、弱肉強食でも良いのかも知れないよ。薄情かも知れないし、僕にも突き放す事は出来ないけどね。」
何となくモヤモヤした物が僕の中に残った。