コンビニ砦の戦い(仮題)
三つ目は躊躇するなだった。これは特に今のような状況なら相手から殺されるくらいなら殺せとかなりきつく言われた。
躊躇している間にやられるのだと山本さんは言うが、体力的に決して強くない自分が勝てるのだろうかと聞いた。
「喧嘩で勝つのは躊躇しない事だよ。例えば内田君が俺を倒したいと思うならこうして話してる間に急所を狙うんだよ。
急所といっても金的ばかりではないよ。目とか鼻とか色々有るが鼻なんて良いかもな。
鼻をいきなり思いきり打たれたら怯むし痛いよ。
それに打ちやすいだろう。体力はもちろんある方が良いが体力ばかりでは勝てないよ。
足を践むなんてのありだよな。
それが、ゲツジンに通用するかは分からんが覚えておいて損はないだろう。
喧嘩に卑怯も何もないんだからな。
特に今回は相手は殺しに来るつもりなんだから躊躇は禁物だよ。」
山本さんはそう言うが急に出来るようになるものではなかった。
それを察してか山本さんは、格闘技と合わせて弓の練習もさせた。