コンビニ砦の戦い(仮題)

今宮君は山本さんの腕前や体力を知っておどろいていた。



しかし、ゲツジンに身体能力を上げられた今宮君には他の面でさすがの山本さんも勝てなかった。


僕も山本さんも弓の練習を繰り返した。


山本さんは安定していたが、僕はたまに七発当たり五発刺さる事もあったが一発も当たらない事もあった。


「実際は五メートル程から撃つって事になると思うよ。遠くからは脅しだな。
肝心なのは五メートル程から撃つって事を出来るかだ。
今のお前さんならゲツジンの右足を狙うのは難しい。
胸を狙って撃てるかだよ。それだけの覚悟があるかだな。」


山本さんの言うとおりだった。


果たしてゲツジンとはいえ撃てるかなのだ。


身体も頭も乗っ取られて既に人間ではないと今宮君は言うが人間の姿をしてるのだ。


それに今宮君の情報が何処まで正しいのかも分からない。


果たして僕に彼等をやってしまう度胸があるのだろうか?やらなければこちらがやられるのだ…


それを考えたら胸が苦しくなってきた。



もしかするとまだ人間の心を少しは持っているのかも知れないのだ。


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