コンビニ砦の戦い(仮題)
僕達は、二人で急いでコンビニに戻った。
戻る途中でこと美ちゃんの足が僅かに震えているのが分かり僕はまだ若いこの女の子を守らないとと思う。
戻ると三川君以外は戦闘体制に入っていた。
「一人行動はダメだって言ったのになあ。」
三川君がこと美ちゃんに向かってイライラしながら言った。
その瞬間今宮君が飛んで三川君を蹴り飛ばした。
三川君は吹っ飛んで床に転がった。
「いい加減にしろよ!!」
今宮君が怒鳴った。
今宮君の激しい感情を初めて見た。
三川君はゆっくり立ち上がりながら俺ばかり損だなとブツブツ呟いた。
山本さんがそれを聞いて三川君を平手で殴った。
「てめえ考え方を変えないと殺すぞ!」
そう言うと三川君を捕まえて端の方に投げた。
「邪魔だ。とにかく皆注意しろ。」
山本さんが皆に声を掛けた。
三川君以外は弓を用意して戦闘体制に入っていたし山本さんはベルトに鉄パイプを入れていた。
それぞれが、それぞれなりの武装をしていた。
「こういう事を言うと冷たいと思われるかも知れんが出来る事もしようとしない奴の為に何かしてやろうとか思うな。自分自身の身は自分自身で守れ。妙な温情で死ぬなよ。」
山本さんが伝えたかったのは三川君の為に無理をするなという事だと思った。