コンビニ砦の戦い(仮題)
三川君が担がれながら我に返ったように、やだよと何度か繰り返したが井上ちゃんが顔面を思いきり張って黙らせてしまった。
井上ちゃん恐るべしだった。
今宮君達が出で行くと山本さんが煙草を吸いながら上手く行くと良いがなと呟いた。
「悠長に構えてる場合じゃないわよ。前に何人か来てるわよ。」
樋口さんが、叫ぶと自ら弓を持つと外に出ようとしたが山本さんがそれを無理矢理引き留めた。
「分かってる。もっと引き付けよう。」
そういうと鼻から煙を出した。
出発前の古い機関車のように見えてしまうのは僕だけだろうか。
まだ、少し距離のある道路の北東に三人の姿が見えた。
僕の中で何か引っ掛かる事があるような気がして何だろうと考えたが分からなかった。
「矢がもったいないから俺も鉄パイプで行くか。」
そういうと山本さんが鉄パイプを腰から抜いた。
山本さんが、そっとコンビニを出ながら僕達を手で制した。
ここは任せておけと言う事だろう。
今宮君の活躍を見て刺激を受けてしまったのだろう。
本当子供何だからと樋口さんが愚痴をこぼしたらこと美ちゃんが笑いながらそこが良いのかもと言った。
樋口さんが苦笑いを浮かべながら様子を見ていた。