コンビニ砦の戦い(仮題)
ゲリラ戦
ゲツジンの使っていた弓の道具も肩に掛けるとリュックと弓の道具二つでかなりの量になった。
こと美ちゃんのリュックは山本さんが自分自身のリュックの上に括りつけた。
「落ち着いたら返すから取らないよ。」
山本さんが笑いながらこと美ちゃんに言ったが山本さんはさっきの戦いで珍しく疲れてるように見えた為に僕が無理矢理リュックを取り上げて持つことにした。
山本さんもタフなようで年齢的にはもう中年なのだと言うことを考えてあげないといけないなと思った。
こと美ちゃんは自分で持てるからと言ったが笑って無視した。
その時いいぞー!!と山から今宮君の声が聞こえた。
僕らは周りを見ながらコンビニを出ると樋口さんがコンビニの入口の前にブロックや木を急いで置き始めた。
鍵は僕が閉めたがそれだけでは此処に何かあったら困るからだろう。
僕らも手伝ってあらかじめ樋口さんとこと美ちゃんが用意していた廃材等でガラスの部分を隠した。
用意していた樋口さんに感心しながら急いで終わらせると山に向かった。
山本さんが先頭で樋口さんが続きこと美ちゃん僕の順番だった。
山本さんが僕に後ろも注意しろよと言ってきた。
山に入ると涼しい風が心地良い。
もう此処に閉じ籠ってかなり経つのだなと実感する。