コンビニ砦の戦い(仮題)

僕と井上ちゃんは塹壕に入ると暫く黙っていた。


塹壕の広さは縦二メートル横が弱冠広くて二メートル五十センチほどだった。


深さは一メートル程だった。


今宮君と樋口さんとこと美ちゃん三人の塹壕はもう少し広かったが、山本さんと三川君の広さはこれより少し狭かった。


もう一つの使ってない塹壕が、一番広くて僕達の倍近くあった。


いざと言う時に皆が集まれるように大きくしていた。


固い土の上に葉っぱを沢山敷き詰めて上にも木の枝を幾つか重ねて上から見にくいようにしてあった。


気休めかも知れないが、やらないよりましだった。


僕達は順番的に夜中に起きて見張りをするために今のうちに寝ようとしたが女性と二人きりでは、なかなか寝つけなかった。



それも、井上ちゃんなのだから仕方ないと言えば仕方ないのだ。


山本さんは三川君と男同士二人だし今宮君はそういう点は全く心配なかったから良いが何故、僕だけ井上ちゃんと二人きりなのかと山本さんを少し呪った。


山本さんは、それぞれの戦闘能力と相性のような物で決めたと言ったが納得してはいなかった。


今宮君の所の戦闘能力が、一番高そうだっし井上ちゃんと僕は過去に色々あったのだから。


まあ、細かい事を言えば、きりがないし井上ちゃんとの事は自分自身で蒔いた種だと諦めたが。

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