コンビニ砦の戦い(仮題)
「そうね。三川君なら有りそうだけど三川君の処理はしたくないな。」
井上ちゃんは多分三川君とも関係があったのだろうが、懲りてるようだった。
「三川君がいくら馬鹿でもそりゃないよ。あ!そんな事は分かんないか。
確かコンビニで時々買ってたのロリコン物が多かったなあ。」
「そうだよ。あの人相当性格がねじれてるからね。今宮君が居なかったら皆であの人を守りきれてないかもね。」
そう言い終わるか終わらない時にドスンと直ぐ側に石が落ちてきて井上ちゃんが、塹壕に慌てて逃げこんだ。
その時に井上ちゃんの胸が僕の顔にもろに当たった。
僕は動揺を隠しながら大丈夫かと聞くと井上ちゃんは驚いたとだけ答えた。
見張りをしてても無駄なのかも知れないなと思った。
相手が見えないし今のようにいきなり来るならどうしようもないのだ。
それを井上ちゃんに話すとそうだね。やられる時はやられるだから開き直るしかないのかもねと答えた。
僕達の見張りは時々に変わったが、外で音がする度に二人ともビビった。
僕は井上ちゃんに今は耐えるしかないよ。朝がくれば何とかなるよと励ました。
自分自身にも言い聞かせるように。