コンビニ砦の戦い(仮題)
指示は山本さんと二人で考えたようだった。
「ゲツジンは僕が確認しただけで十二人は居ます。もう少し多いかも知れないです。
ここから西の方向の林にほとんどが居ます。
東の方向にも居ますが戦闘の準備はそれほどしてないようです。
七時半に一斉に攻撃しますが、先陣は山本さんと僕が動きながらきりますよ。
皆さんは塹壕から援護をお願いします。
後は臨機応変で行きましょう。」
指示を伝えてるが嫌味がなかった。
僕は山本さんが、またもそういう役をするのを心配して聞いた。
「山本さん寝てないんじゃないの。
疲れが出てるでだろう。僕が先陣はきってもいいよ。」
言った後であ!僕はなんて事を言ってしまったかと思ったが覚悟を決めるしかなかった。
「大丈夫です。寝かせましたよ。今はすっかり元気ですよ。」
そう言うと拳を軽く振って今宮君が笑う。
寝ないから今宮君のパンチで気絶でもさせたのだろう。
「しかし、あの人タフですね。実はゲツジンじゃないですかね。」
今宮君はそう言うとまた笑う。
戦闘を前に今宮君は随分リラックスしてるようで羨ましかった。
僕の考えを察したのか今宮君がニコリと笑うと死ぬ時は強いと思われてる人でも死ぬんですよ後は運ですよ言う。