コンビニ砦の戦い(仮題)
「落ち着いて下さい。」
今宮君が止めたが、山本さんは止まらなかった。
「怖くて戦えないなら用意しろ!人の倍は動け!人には役割が有るんだよ。
お前が戦えないなら弓の準備や塹壕の強化の時に動け!動いて動いて疲れても更に動け!
お前の甘えのせいで誰かが死んだら俺がお前を絞め殺してやる!
お前は分かってないかも知れないが、お前が甘えるせいで誰かにしわ寄せが行ってるだぜ!分かったかよ。
女性陣が、居ると止められるから言わなかったが、男なら自分自身の出来る事をしろ!」
三川君は完全にビビっていたが、一言ぼそりと呟いた。
「男ならとか古すぎる気がするけど…」
意外にも今宮君が三川君の顎を蹴りあげた。
「三川さんあなた、おかしいでしょ?中学生の女の子があんなに必死でやってるのにおかしいよ!僕がフォローするからとにかく準備しよう。
追い出したりはしないからとにかく必死にやれる事をやろうよ!」
今宮君の声は最後の方は涙声になっていた。
三川君は顎を擦りながら何を考えてるのか分からない顔をしていた。
山本さんが、その顔目掛けて石を拾って思いきり投げたが三川君が避けた。
山本さんは、避けた事に頭に来たのかとうとう三川君を掴むと振りまして投げ踏みつけようとしたが今宮君が止めに入った。