コンビニ砦の戦い(仮題)
「そうそう、ゲツジンって自分達を呼んでた。本当の姿ってあれが本当の姿じゃないのか?」
人間を乗っとる前の姿があるはずだが、今宮君もこの木本さんもそれは見てないようだった。
今宮君はいつの間にか乗っとられていたし木本さんは乗っとた後しか見てないわけだ。
「ここが、その沢山人が居る村ではないんですよね?」
「残念だけど、ここは俺達だけだよ。その教えてくれた男はどうしたんですか?」
「矢で殺されました。近くの農業をやってる人でその人も他の人に聞いたが教えてくれた人は死んだようです。」
木本さんは随分落ち着いて来ていた。
「皆さんその弓矢で戦ってるんですか?あんなのと戦えるんですか?」
「木本さん、奴等は強いが弱点も有るんだよ。木本さんも戦えるよ。その前に体力を戻さないといけないだろうけどな。
その村の場所は分かるの?」
「分かりません。市内に近いと言うのも聞いたし逆に山奥だとも聞きました。その人も分かってないようでしたが、そういう村が有るって事は信じてたようです。」
「何故信じてたのだ?」
「村に行ってた人がいたそうですよ。
その人に教えた人から聞いたようですがね。」
村が有ってそこで沢山の人が居るなら希望が見えてきた。