コンビニ砦の戦い(仮題)

「分かった、分かった。皆でやろう。三川分かったかよ!この話しは無かった事にしよう。」


山本さんが、そう言って話しを終わらせた。


その日は木本さんは眠らせて三組で交代で見張りをしたが早くから寝たのでぐっすり眠れた。


次の日から皆が必死になって準備を始めた。


三川君はサボっていると今宮君の蹴りや拳が何度も入っていた。


今宮君は三川君と動きながらかつての親切さを閉じ込めて鬼になっていた。


僕は、だいぶ身体は良いが、激しい動きをするとまだ傷口が痛んだしもしも傷口が、開いてはいけないので皆が取ってきた矢の材料になる竹を座って削っていた。


山本さんは木本さんに色々状況を説明しながら矢の撃ち方等も教えていた。


木本さんは昨日とは別人のように元気だったし最初にしては弓を覚えるのが早かった。


昼食の時間に木本さんは元キックボクサーで日本ランキング五位にまで入ってた事を山本さんが、話した。


額の傷は若い頃にヤクザと喧嘩して刃物でやられた物らしかった。


木本さんは、いやあお恥ずかしいですと照れていた。


そして、一応最近まで近くのキックボクシングジムに行ってて教えていたんですよと話した。


しかし、その後キックボクシングにも度胸にも自信があったのにあの連中が来た時は、すっかりパニックになって何も出来なかったんですと悲しげに話した。

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