コンビニ砦の戦い(仮題)
「突然の状況で一人で何が出来たでしょうか?俺達はたまたまコンビニに居たから何とか対処が出来たけど一人だったら俺もとっくの昔に死んでましたよ。」
山本さんが、そう言って慰めた。
確かにコンビニに皆が居たから僕達は何とか対処出来たのだろうと思う。
人間一人の力なんて脆い物だとつくづく思うようになっていた。
山本さんが、元キックボクサーの蹴りはどんな物かを受けて見たいと言い出した。
木本さんも最初は嫌がってたし周りも止めたがゲツジンの右足が弱点なんだぞ。
それなら強烈な蹴りだったらある程度止める事は出来るだろうと山本さんが言い出した為に木本さんもやる気になった。
遠慮せず両方から蹴ってくれと山本さんが言った。
左足を蹴っても余り意味がないから両方から蹴って貰うのだろう。
まずは右足からお願いしますと山本さんが言うと一瞬の早さで山本さんの右足を蹴った。
バシッ!!と大きな音がしたと思うと山本さんはその場に倒れた。
山本さんが、起き上がりながらこりゃ効くなあ足を引きずりながら笑った。
左足は後で今宮君でも蹴ってくれと笑いながら言った。
山本さんも空手と柔道をやってたから蹴りは強かったが木本さんの方が更に強かった。
これには、皆驚いた。