コンビニ砦の戦い(仮題)
戦闘への序曲
木本さんの事は皆に山本さんが話した。
「偵察が来たと言う事は戦いは近いのだろうと思う。のんびりするのは終わりだ。
こちらも常時一人を偵察だけの為に置くからな。
それと最低でも常に武器だけは持ち歩くように。
一人で行動しないように必ず二人で行動しろ。
こと美ちゃんこの双眼鏡で偵察をしてくれ。
夜は二人ずつの交代で見張りをしよう。
それと内田君と井上ちゃん、樋口さんと木本さん、今宮君と三川、で必ず行動してくれ。とにかく気を引き締め直そう。」
「ちょっと、そりゃ良いけどあなたは一人なの?かっこつけ過ぎじゃないの?」
「人数的にそうなる。それに一人でないと出来ない事も男には有るんだよ。
こと美ちゃん責任は重いが何か有れば直ぐに報告を頼むよ。」
「樋口さん、山本さんは恐竜みたいだから死なないよ。
樋口さん言ってじゃない。
あ!恐竜は最後には死ぬんだ。」
こと美ちゃんがそう言うと皆が笑った。
僕は、またも井上ちゃんと組まされる事に少し複雑な気持ちだったが、一番息が合うようになっているのも井上ちゃんなのは事実だった。
「とにかく、気をつけてね。隊長さん。」
樋口さんが、山本さんにそう言うと山本さんが、おどけて敬礼のポーズをした。
何だかんだ言ってもこの人に皆引っ張られて来たのだなと改めて思った。