コンビニ砦の戦い(仮題)

爆発が起こっても矢が時々こっちに飛んできたが、それを樋口さんが鉄パイプで払いながら急いだ。


車まで後少しの所で二人のゲツジンが、突然現れた。


僕は井上ちゃんを離れた場所に降ろすと井上ちゃんが使っていた鉄パイプを持った。


樋口さんが、もう一人を相手するから三川君にこと美ちゃんと井上ちゃんを頼むと言った。


三川君は井上ちゃんの所に行き震えながら見ていた。


こと美ちゃんは中腰になって何時でも弓が射てるようにしている。


こと美ちゃんが二人を守っている形に苦笑いするしかなかった。


僕が相手をするゲツジンは背が高く若かった。


樋口さんの方は平均的な身長だがガッチリしていてやはり若かった。

鉄パイプを構えたらいきなり長い足でボディにキックをくらい僕は座り込んでしまった。


鉄パイプを持ってる手を蹴られて鉄パイプが遠くに飛んだ。

何とか後ろに逃げながら立ち上がった。


多分人間の頃にキックを得意とする格闘技をやっていたのだろう。

長い手足のせいで懐に入れない。


僕は砂を掴むとゲツジンにいきなり投げつけた。


一瞬だけ怯んだところを低いタックルを入れて上に乗ると躊躇せずに顔面を殴った。


下から凄い力で跳ね返そうとしたので目を突いた。


グニュっと嫌な感触がしたがゲツジンはのたうち回った。

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