コンビニ砦の戦い(仮題)

僕はあの子に貰った煙草に火をつけるとゆっくり山を降りた。


本当は急いで降りたかったが疲れが酷くてゆっくりしか降りられなかったのだ。


井上ちゃんの容態や山本さん、木本さんの容態が心配だったが、座り込みそうになるのを何とか堪えた。


下から大勢の男達が、上がって来た。


「膝をついて武器を降ろせ!!」


と銃を向けられたので膝をついて弓を降ろして鉄パイプとナイフをゆっくり投げた。


この人達はゲツジンと人間の区別もつかないのかと思いながら膝をついたせいで身体の力が一気に抜けた。







山本さんが、コンビニで紙コップに入ったコーヒーを飲みながら煙草をふかしていた。


これで我慢するかと笑っていた。


渡辺さんが、お前は贅沢だよと笑っていた。


皆が笑って山本さんを見ていた。


井上ちゃんもその中にいた。



山本さんが、店をもう少し強固にしないとなと言うと樋口さんがまあゆっくりやりましょうと言った。



皆が楽しそうだった。


しかし、その中に今宮君が居なくて僕がその事を言うと皆が今宮君?誰だそれはと答えた。


僕は今宮君の事を必死に説明したが皆分からないようだった。


僕は自分自身が勘違いしてるのだろうかと思い始めていた……



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