コンビニ砦の戦い(仮題)
山本さんの言葉は丁寧だが僕の顔を見る目は威圧的だった。
僕は何度も頷いてしまい情けないなと思った。
「行くなら、何か入れ物に食料を入れて来いよな。もちろん行くよな。
留守番は、渡辺のじいさんに任せる。
じいさんああ見えてなかなかの者だし、三川に任せるくらいなら、お菓子のおまけに付いてる仮面ライダー人形にでも任せた方がましだよ。」
僕は渋々店の中に置いてあった前のアルバイトが忘れていった古いリュックサックに水と食料を入れた。
小さなリュックサックの為にほとんど入らなかったが無いよりましだろうと思えた。
山本さんは道具入れにしていた大きなリュックサックを背負っていたし、樋口さんも旅行者用のお洒落で機能的なリュックサックを持っていた。
こと美ちゃんは普段から使ってるリュックサックから教科書なんかを出して背負っている。